冬のおはなし会〜オペラと半日村〜

2016年12月15日

20161213%e5%86%ac%e3%81%ae%e3%81%8a%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%97%e4%bc%9a_8006

20161213%e5%86%ac%e3%81%ae%e3%81%8a%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%97%e4%bc%9a_1535

20161213%e5%86%ac%e3%81%ae%e3%81%8a%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%97%e4%bc%9a_9210

絵本で「神ってる」と言えば、この斉藤隆介&滝平二郎コンビの「半日村」。
半日村は、後ろにある山のせいで太陽が一日の半分しか当たらず、稲の生育も悪く、貧しくて暗い。
しかし、その半日村を一日村にしようとは誰も思わない。
大きな山を動かすことなんて、できないからだ。

結局、ひとりの少年が地道に山を削り始め、そのひたむきな姿に心打たれた村人たちが、一人、二人と協力し、見事に山を削り切ってしまう。
村全体を動かしたのは、有能な学者でも、卓越した経験者でも、巨大権力者でもなく、ひとりの愚直な少年。
たとえ小さな力でも結集し継続することで大きな力となり、信じられないような事業も達成できることを教えてくれる。

そこでいつも思うのは、このような「ひたむきな子ども」と「心ある大人」の存在。
ここ内川は半日村ではないが、冬になると雪が多く、不便を余儀なくされる町。
その豪雪のおかげで、みんなが助け合う素地ができている。
小さな子どもが大人を助け、大きな者が小さい者を守る。
大自然から学んだ寛容さで、すべてを受け入れる。
そんな心が真っ白な、あたたかな町・内川。
あなたが傷ついたときふと訪れてみよう。
きっと癒してくれるに違いない。

(読み手:小西校長先生)
(オペラ:図書ボランティアたんぽぽ)

カレンダー
2024年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
このブログについて

こちらは、図書ボランティアたんぽぽが綴る「内川!魅力発信ブログ」です。金沢にある自然豊かな山あいの里・内川から、内川のオモシロイを、心地いいカントリー感とともにお届けします。
– – – – – – – – – – – – –
図書ボランティアたんぽぽは、金沢市立内川小中学校を拠点にさまざまな読書活動をしている図書グループです。
連絡先:内川図書ボランティアたんぽぽ広報係
orangelifeone@gmail.com