『PaPaのパン屋』のクリームパン、絶品!!
2014年9月21日●
最近、話題のパン屋さんといえば、金沢市別所町にある『PaPaのパン屋』さん。都会の喧騒から離れ、自然豊かな内川に佇む、ちょっと隠れ家的な雰囲気がわくわくします。売り場には蕎麦パン、ライ麦パン、オレンジピールパンなど食欲をそそるパンが勢ぞろい。蕎麦パンは蕎麦の風味がふわっとしててクルミ入りなのがうれしい。ライ麦パンはドライフルーツがアクセントになってとってもヘルシーです。
秋空の下、開放感いっぱいのオープンテラスで、里山の風を感じながらパンとコーヒーをいただく。なんとも贅沢ではありませんか~!
みなさんも一度、のぞいてみてはいかが?特にクリームパンのクリームが美味しいのなんの!一度食べたら忘れられない味です!さっぱりとしたトマトパンはお子様にオススメ。南国気分が味わえるマンゴージュースもあるよ~!
広いオープンテラスではのんびり~。新鮮野菜もあるのかしら?大人から子どもまで楽しめるパン屋さん。
右から「大将」「マスター」「パパ」。みなさんの優しいお人柄にふれることができます。
ホットコーヒー250円。アイスコーヒー300円。良質新鮮な挽きたてコーヒーがリーズナブルに味わえちゃう!
秋のおすすめ絵本『モチモチの木』~トチの実はこんなんです~!
2014年9月21日●
誰にでも幼い頃、怖いものってありましたよね?何でもない神社が、何でもない影が、何でもないオッサンが・・・。
弱虫の豆太にとって「モチモチの木」は、雪隠に行けないほど怖いものでした。そんな気弱な少年が、じさまのために勇気をふりしぼって行動を起こすというヒューマンなストーリーと、滝平二郎の独特の切り絵ワールドがたまらない名作絵本『モチモチの木』。おはなし会でまだ読んでいないとしたら、それは頗るモッタイナイことです。
ちょうど今、モチモチの木であるトチの木には、「トチの実」がなっています!実りの秋、読書の秋、色づく秋。秋が深まってきましたね~
こちらはネイチャー取材班が撮ってきた「トチの実」です。クルミのような殻の中の殻の中に入っている黒い実。渋そうに見えるけど、あく抜きをして手をかければ美味だそうです。
思い出の一冊~『清兵衛と瓢箪』~
2014年9月21日●
図書ボから“思い出の一書”を聞かれ、実に迷った。が、強いて一冊挙げるとなるとこれでいく。志賀直哉作『清兵衛と瓢箪』。小学六年生の頃、父から「あっという間に読み終えるから読みなさい」と薦められて読んだ短編小説。読み応えや中身はともかく、私が“読書は何ぞや”を考える契機となった一書であることは間違いない。
読後、書棚にしまおうとした時のこと。志賀直哉の『創作余談』があるのに気がついた。創作の経緯や工夫、裏話などが書かれていて、この『清兵衛と瓢箪』は、作者が尾の道から四国へ渡る汽船の中で乗客がしている話を聞き、題材に選んだとか。まるで天才作家・志賀の頭の中を覗き見させてもらえたようで、わくわくしながら読んだのを覚えている。途端に、志賀直哉に親近感を覚え、読み漁るようになった。『暗夜行路』『和解』『正義派』・・・。正直、小学六年生の私が内容を把握するわけもなく読破したとは言い難いが、寝食を忘れ没頭し、志賀直哉の本を全部読んだのは事実だ。清兵衛にとっての瓢箪は、私にとっての志賀直哉だったのかもしれない、と今更に感慨深く思うときがある。
して、“読書は何ぞや”の答えであるが、さすがに最近ではおぼろげに掴めてきているのだが、未だ言い得て妙と言える表現が見つからない。志賀なら、的確にどんぴしゃりとキレのある明答を出してくれるだろうに・・・。そんな作家たちの気持ちのいい“キレッキレの言葉”を見聞きできるのだから、読書とは快楽であることには間違いない。(Iより)