読み聞かせ「おすすめ絵本」小学生向け~『おとしぶみ』~
2014年9月14日●
ファーブル昆虫記『おとしぶみ』
作:小林清之介
絵:森上義孝
出版社:ひさかたチャイルド
自然に囲まれた校舎で、清々しい朝、内川小学校3・4年生に読み聞かせを行いました。ファーブルのおはなしは子どもたちに大人気で、ファーブルを読むと言っただけで、子どもたちは近寄って聞いてくれます。その目がキラキラしてなんともかわいい。
おとしぶみといえば、折り紙ができる昆虫。葉っぱを切ったり巻いたり、まるで葉っぱの折り紙で筒を作るように、たまごのための住処をこしらえます。この住処は、住居兼食料にもなるというから、昆虫たちの世界って、実に不思議で驚きに満ちてますよね。
ファーブルは、このおとしぶみの生態を丹念に観察したことで有名です。生物学としても、文学としても素晴らしいファーブル昆虫記を、絵本というやさしい形で、小学校低学年から高学年、中学生にも伝えていけたらいいなと思います。
【読み聞かせ対象:小学校高学年向け】
【読み聞かせ時間:約10分】
葉っぱを切って、折って、巻いて・・・。ゆりかごを作ります。
ゆりかごの中には、たまごが大事に一つ入っています。
こうして見ると、本当に「落とし文」に見えますね。日本人の繊細で美しいな感性が感じられるネーミングです。
ちなみに日本はオトシブミ科の昆虫が多く見られる国で、数十種類も生息しているそうです。
▽出版社からの内容紹介▽
あの「ファーブル昆虫記」をこどもたちに親しみやすいよう絵本化。
美しく、ちみつな絵でこどもたちの科学する心を育てます。
絵本『こまったさんのスパゲティ』~おはなし料理教室~
2014年9月14日●
主人公のこまったさんは、料理の途中で不思議な世界の動物に出会い、スパゲティの作り方を教えてもらいます。
我が家でスパゲティといえば定番のミートソースしか知らなかった子どもの頃、この本を読んで、スパゲティがイタリア伝来の食べ物でいろんな種類があるということを私は初めて知りました。「ボンゴレってどんな味なんだろう~??」と、外国語の響きと味に想像をふくらませて、あとがきまで何度も読んだ一冊です。
料理のコツなども書いてあって、子どもと一緒に料理してみたくなる、おすすめの本です。(Nより)
『こまったさんのスパゲティ』
作/寺村輝夫・絵/岡本颯子